特集3 BPO

顧客企業の「持続的成長と働きがいの向上」を実現する「総合BPOサービス」を提供 常務執行役員 安藤 宏明 8.働きがいも経済成長も

BPOによる生産性向上で「ニューノーマル」時代の課題解決に貢献

日本では少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少が進む中、企業においては経営の効率化とともに従業員の生産性向上を図ることが喫緊の課題となっています。事業の成熟化や価格競争に対応したコスト削減はもとより、日本政府が主導する「働き方改革」に基づき、多様な働き方の推進や優秀な人材の確保、新たな価値創造が生まれやすい環境づくりなど、従業員一人ひとりの人材価値と生産性を高めるための取り組みが求められています。また、直近では新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う「ニューノーマル」への移行など、企業を取り巻く環境変化とそれに伴うニーズの変化に的確に対応することが、企業が持続的に成長するための最重要課題になっています。

こうした背景から、芙蓉リースグループにおいては「企業の持続的な成長・発展と従業員の働きがいの向上実現」を重要な取り組み課題(マテリアリティ)の一つとして掲げています。その中核となっているのがBPOサービスであり、中期経営計画「Frontier Expansion 2021」において、BPOサービスを「新領域」として位置付け、あらゆる企業の成長を生産性向上の側面から支援し実現するビジネスとして拡大を図っています。特に「ニューノーマル」時代のBPOサービスのニーズはますます増加しており、多くの企業の課題解決に向け貢献していきたいと考えています。

グループの総合力を結集したBPOサービスで顧客満足を実現

当社グループは現在、グループ会社計8社でBPOサービスを提供しています。総務部門では、通信料金や公共料金の一括請求サービスを提供するインボイス社、経理・財務部門では、多店舗展開する小売業の買掛から支払業務に強みを持つアクリーティブ社や、集金代行サービスを提供するシャープファイナンス社、リモートスタッフを活用した「バーチャル経理アシスタント」を提供するメリービズ社などが主力となっています。メリービズ社では、約800名のリモートスタッフがオンライン上で経理業務を代行していますが、その中心となっているのは全国の主婦層です。場所と時間にこだわらない柔軟な働き方により、リモートスタッフの雇用機会を創出し、社会課題である労働力不足への対応においても貢献しています。

2019年8月にはこれらの部門に加え、総合BPOサービスとして情報システム部門、人事部門、営業事務をカバーするNOCアウトソーシング&コンサルティング社がグループ入りしました。これにより、業務や事務の「見える化」を更に進め、抽出された課題に対し具体的なソリューションの提供が可能となりました。

企業にとって業務効率化への道筋は一つではありません。例えば、BPOサービスによりアウトソーシングを図ることが最適な場合もあれば、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などを活用しインソーシング(内製化)を進めた方がよい場合もあります。目的は同じであっても、お客様の置かれた環境やニーズに合わせ複数の解決手段を提案しながら、最適な解決策をともに作り上げていくことが、当社グループの提供するBPOサービス最大の強みとなっています。

BPOサービスの導入事例:事例1「給与計算業務」:お客様[小売業・東証一部。従業員数約2,000名、事業所数約350拠点]概要[お客様のニーズ:M&Aによりグループ子会社化したB社について、ガバナンスや経理・給与計算業務のレベルを早急に親会社のA社と同等レベルに引き上げたいとのご要望。特に給与計算は急務。/解決策の提示:社員と店舗の営業派遣(アルバイト)毎月約150名の給与及び社会保険・労働保険の計算、明細書発送業務について、子会社化発表後半年、ご相談をいただいてから2カ月での受託。]/ソリューション[業務継続性・機能強化]:事例2「経理業務」:お客様[広告代理業・非上場。従業員数約1,600名、事業所数6拠点]概要[お客様のニーズ:運営する15施設の会計ソフトへの仕訳入力業務について、施設ごとの属人化回避や引継ぎ負担軽減の観点から、全施設のアウトソーシングを検討したいとのご要望/解決策の提示:メリービズ社のリモートワーカーを活用することにより、先方ニーズの納期短縮がかない受託。1施設からスタートし、順次15施設へ拡大予定。]/ソリューション[業務効率化・属人化回避・機能強化]:事例3「営業業務」:お客様[運輸業・東証一部。従業員数約14,000名、事業所数約70拠点]概要[お客様のニーズ:IFRS16(国際財務報告基準/新リース基準)に対応するため当社グループの「FLOW Cube+」を導入したが、その際に発生した膨大な量の時限的な契約書転記業務を賄うリソースを確保したいとのご要望。/契約基本情報のインポート定義情報を表計算ソフトへ転記することで、10営業日で500件の契約のデータ化に成功。]ソリューション[IFRS16対応、資産管理、データ化]

当社及びグループ会社が密に連携し、グループとしてのシナジーを存分に発揮することで、お客様満足の更なる向上を図っています。グループ内の共通業務の標準化やAI-OCR※の導入により、生産性の向上やコスト削減、納期短縮に繋げています。また、各社の機能や強みを組み合わせた最適なソリューション提案により、多種多様なニーズに対応し満足度の高いBPOサービスを提供しています。

  • AI-OCRは、手書きの書類や帳票の読み取りを行いデータ化するOCRへAI技術を活用することです。
「BPOサービスのラインアップ」 総務:一括請求(INV) オフィスコンシェルジュ(NOC) 車輌管理(FAL) 資産管理(現物管理・会計処理)(FGL) 経理・財務:提供可能なBPOサービス 一括請求(INV) 経理代行(NOC・MB) 経理代行(買掛~支払業務)(ACR) 集金代行(SFC) 資産管理(現物管理・会計処理)(FGL) 情報システム:提供可能なBPOサービス 一括請求(INV) ITサービス・IT人材派遣(NOC) フルアウトLCMサービス(NOC・YRL・FNET) RPAサービス(NOC) 人事:提供可能なBPOサービス 給与計算(NOC) 勤怠管理(NOC) 人事情報管理(NOC) 営業事務:提供可能なBPOサービス 営業事務サービス(NOC) 凡例/INV:株式会社インボイス、NOC:NOCアウトソーシング&コンサルティング株式会社、ACR:アクリーティブ株式会社、SFC:シャープファイナンス株式会社、MB:メリービズ株式会社、FAL:芙蓉オートリース株式会社、FNET:株式会社エフ・ネット、YRL:横河レンタ・リース株式会社、FGL:芙蓉総合リース株式会社

VOICE

BPOサービス推進部長
山本 耕司

近年、当社にお寄せいただくご相談から、お客様の抱える課題に変化を感じています。従来は業務の効率化やコスト削減を目的としたご要望が多くありましたが、昨今は労働市場全体の縮小や人材不足による採用難、採用後の人材アンマッチの回避、法令対応の遅れの防止といった、業務の継続性や機能強化を目的とした要望が増えており、当社のBPOサービスへの期待感の高まりを感じています。

また、「ニューノーマル」時代への移行に向けた、業務分散やリモート環境構築のニーズといった全社的なBCP(Business Continuity Plan)対策の一環として、お問い合わせいただくことも増加しています。NOCアウトソーシング&コンサルティング社では、「東京都事業継続緊急対策(テレワーク)助成金」を活用できるITアウトソーシングサービスの提供や、既に給与計算業務を受託しているお客様には「雇用調整助成金」の支給申請書類の作成支援も行っており、新しいニーズにもいち早くお応えできるよう努めています。

当社グループは、『「人が足りない、時間が足りない」「足りない」を解決するBPOサービス。』をスローガンに掲げ、お客様の「足りない」を解決する頼りがいのある、そして柔軟なパートナーとなることを目指し、「総合BPOサービス」を提供してまいります。

ページトップへ