変化できることは、芙蓉リースグループの大きな強みです。
社会の課題解決に貢献するため、
芙蓉リースグループは、多くのお客様に提供してきたリースの枠を超え
新しいビジネスを柔軟に構築していきます。
そのために、グループに新しい仲間を加えたり、
社外の様々なパートナー様と手を組んだりもしています。
ここでは、新ビジネス創出に向けた芙蓉リースグル-プのチャレンジを紹介します。
事例のポイント
課 題 |
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成 果 |
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導入ソリューション |
芙蓉リースプラットフォーム |
背景・課題
老朽化、ニーズとのミスマッチなどの課題を抱える医療・介護
宮城県仙台市に本店を置く七十七銀行様。~もっと、ずっと、地域と共に。~そう宣言しているとおり、同社は地方創生を重要な役割と捉え、地域や取引先の課題を率先して共有し、その課題を解決するための提案や支援に力を入れています。
解決に向けて、大きな一歩を踏み出した課題の1つが医療・介護です。
「人口減少と少子高齢化は、日本が直面している大きな社会課題ですが、特に東北地区は他の地区に比べて進行が早いと言われています。高齢化が進む社会において医療・介護の重要性が高まるのは自明の理。しかし、既存の医療・介護機関は、様々な課題を抱えています」と七十七銀行の田辺 茂氏は話します。
まず、多くの施設が人口が増加傾向にあった1950~60年代に建てられており、老朽化しています。また50年前と現在とでは、その町に住んでいる人の層が変わっているにもかかわらず、以前の体制のまま経営を続けている医療・介護機関は少なくありません。その結果、住人が必要としている診療科の数が少なかったり、患者の減少によって経営が困難になっていたり、提供する医療・介護とニーズのミスマッチが発生しています。
「わかりやすく言えば、ベビーブームの時代には小児科が必要だったかもしれませんが、これからは高齢者が受診する可能性が高い診療科を中心に医療・介護を改革していかなければなりません。ただし、医療・介護は医師をはじめ専門的なスキルを持つ『人』によって支えられています。設備を用意しても人がいなければ機能しないし、来てほしいと声をかけてもすぐに人が集まるわけではありません。現実的かつ長期的な計画を立てて、じっくりと解決に取り組む必要があります」と同社の小島 知明氏は言います。
解決策
変革のために必要なリソースやサービスを提供
融資の実行など銀行の枠を超えて医療・介護の課題解決に貢献したい。そう考えた同社が立ち上げたのが東北ヘルスケアサポートです。
具体的に東北ヘルスケアサポートは、地域特化型ファンドを運営し、東北地区の医療・介護機関に資金供給や経営コンサルティング、実際の変革支援などを行います。「特に注目しているのが施設の建て替えです。立て替えという大きなイベントを利用して、周辺の医療・介護ニーズに合わせた場所の移転、診療科の再編、事業継承などを含む経営陣の刷新など、大きな変革を計画。そして、それを実行するために必要な資金や様々なリソース、サービスまでを合わせて提供します」と小島氏は言います。
医療・介護事業者への最適なソリューションの提供を目的とした
「地域特化型ヘルスケアファンド」運営会社の設立について(326KB)
同社と共に、この東北ヘルスケアサポートを立ち上げたのが、医療・介護分野の経営コンサルティングで豊富な経験を持つ日本経営グループ様、そして、「芙蓉リースプラットフォーム」を通じて医療・介護・調剤事業者の課題解決をサポートしている芙蓉総合リースです。
「例えば、医療・介護施設を建て替える際には、既存の設備や機器を適切に処理しなければなりません。それに対し芙蓉リースグループのFUJITAは、中古医療機器の撤去・買い取りサービスを提供しています。他にも経営改善のために計画した事務のアウトソースをBPO*サービスで引き受けるなど、芙蓉リースグループは、東北ヘルスケアサポートが立てた計画を実行するために必要なリソースやサービスを豊富に持っています」と田辺氏は芙蓉総合リースをパートナーに選んだ理由を説明します。
芙蓉総合リースは、医療・介護機関の改革に
必要なリソースやサービスを豊富に持っています
田辺 茂氏
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*ビジネス・プロセス・アウトソーシング(Business Process Outsourcing)の略。
企業が業務プロセスの効率化、最適化を目的に社内の業務処理の一部もしくは全部を専門の事業者に外部委託(アウトソーシング)すること。
成果
東北地域から未来志向の医療・介護機関向け支援を提示
東北ヘルスケアサポートは、すでに第1号案件として福島県いわき市の医療法人社団ときわ会様を支援するためのファンドを組成。福島県郡山市で人工透析、内科、糖尿病内科を中心とした医療を提供している日東病院の建て替えおよび移転計画を進めています。「いわき市の都市計画とも密接に関与していることから少し複雑な手続きが必要でしたが、芙蓉総合リースを含め、全員で粘り強く対応を進め、実現にこぎ着けました」と小島氏は話します。
「東北ヘルスケアサポート第1号ファンド」によるTHS麓山合同会社への出資について(262KB)
東北ヘルスケアサポートを立ち上げてから現在まで、同社は芙蓉総合リースの本気度をひしひしと感じ続けていると言います。「世界を舞台にビジネスを展開している芙蓉総合リースのような企業が、なぜ東北地区に特化したプロジェクトにここまで力を注いでくれるのか。そう思ったことは一度や二度ではありません。もっと芙蓉総合リースの利益につながる別の方法もあったと思います。そんなことはおくびにも出さず、私たちと共に東北ヘルスケアサポート、ひいては東北地区の医療・介護のために共に苦労し、共に尽力してくれました」と田辺氏は言います。
東北ヘルスケアサポートに対する注目は大きく、他の地区の地方銀行からなど、七十七銀行様には様々な問い合わせがあるそうです。「いち早く課題が顕在化することを残念に思うだけではなく、前向きに捉え、改題解決モデルを模索し、他の地区に範を示したい。今回のプロジェクトには、そんな思いも込められています。積極的に案件を生み出し、東北地区から未来志向の医療・介護機関向け支援を提示していきたいですね」と田辺氏は今後に向けた意気込みを語りました。
芙蓉リース担当者の声
今回の経験を他地域の課題解決にも活かしたい
超高齢社会に対応するヘルスケアマーケットの事業者の経営課題に対するソリューションを提供する。ヘルスケア領域におけるDXの拡大による事業者を取り巻く環境の変化に対応した新たなサービスを提供する。芙蓉総合リースは、自社の目指す姿にこの2つを盛り込んでいます。
そのために拡充に取り組んでいるのが医療・介護・調剤事業者様の課題解決に対応する芙蓉リースプラットフォームです。プラットフォームは、コンサルティングなどの経営領域、リースなどのファイナンス領域、BPOなどの業務支援など、多様なサービスで幅広い領域をカバーしており、これらによってお客様の課題をワンストップで解決します。
このプラットフォームと七十七銀行様と立ち上げた東北ヘルスケアサポートでの経験を活かし、東北だけでなく日本の各地区が抱えている医療・介護の課題解決に貢献していきます。
“東北ヘルスケアサポート”の取組と“芙蓉リースプラットフォーム”の概要
七十七銀行との強力なタッグで地方創生に貢献
地域創生は、芙蓉総合リースが社会に提供したいと考えている価値の1つです。東北地区の地域創生に貢献していく上で、東北地区の産業や企業に関して豊富な情報や知識を持つ七十七銀行様とパートナーシップを結ぶことができた。これほど、心強いことはありません。今後も七十七銀行様と密接に連携しながら、東北地区の医療・介護の事業継続、質の向上に取り組んでいきます。
お客様の概要
株式会社七十七銀行
本社所在地:宮城県仙台市青葉区中央三丁目3番20号
ホームページURL:https://www.77bank.co.jp/
1878年(明治11年)に創業して以来、「地域の繁栄を願い、地域社会に奉仕する」という経営理念のもと、健全経営に徹しながら幾多の困難を乗り越え、着実に発展してまいりました。未来を切り拓くリーディングカンパニーを目指し、引き続き地域と共に歩み続けてまいります。
関連リンク
医療機関・介護事業者の課題解決に貢献する幅広いソリューションをワンストップで提供し、医療機関・介護事業者の生産性向上に貢献します。
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