新たな価値創造領域の創出に向けて
芙蓉リースグループは、既存の事業の枠にとらわれることなく、社会の変化とお客さまのニーズを先取りしながら、価値創造のフロンティアを切り拓いています。
新規ビジネス開発を担う「ビジネスソリューション部」と、M&Aや大型アライアンスを通じて新領域を創出する「ビジネスクリエーション部」が、インキュベーションマインドを持つ実働組織として、多様な社会課題にこたえる事業探索を進めています。本節では2つの新領域事例をご紹介します。
1.カーボンクレジット創出プロジェクトへの参画
温室効果ガス排出のネットゼロの達成は今後の最大の社会課題です。環境と経済との両立を図るうえで、カーボンクレジットは両者を繋ぐ共創価値であるととらえ、積極的にその創出に参画し供給することで、企業の脱炭素経営のサポートを強化していきます。
フィリピンGreen Carbon社との資本業務協定及び水田クレジット実証プロジェクト
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森林・農業由来のカーボンクレジット創出に着目し、国内・アジア中心にクレジット創出・販売支援事業を展開するGreen Carbon社GC社)と2024年11月に資本業務協定を締結
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GC社、日本工営株式会社とともに、水田から排出されるメタンガスを間断灌漑(AWD)によって削減し、削減量に応じたカーボンクレジットを創出するプロジェクトに参画
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芙蓉リースはクレジットの創出事業・販売等を通じて企業の脱炭素経営へ貢献
フィリピン/ブラカン州のプロジェクト実施場所
浜松市森林クレジット創出
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日本有数の森林面積を擁する浜松市と、同市有林において間伐等の森林整備を通じ、VCS※に基づくボランタリーカーボンクレジット創出の推進に向けた連携協定を締結(当社を含む参加企業8社)
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2024年9月から、同市内のスギやヒノキの人工林を対象にVCSクレジット発行に向けた検証を開始
浜松市天竜区の市有林
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※Verified Carbon Standard:米国ワシントンD.C.に拠点を置く国際的なボランタリークレジット認証機関であるVerraが制度管理・認証を行っているクレジット基準で、世界では最も流通量が多い
2.様々な社会課題解決の集合体 「まちづくり」でのCSVの実践
特定の不動産や事業にとどまらず、地域の人の流れや関係人口を増やすための移動交通、エネルギー、文化等の創出に関与し、賑わいの創出を通じた「まちづくり」を推進することで、地域の創生と持続的な発展に寄与していきます。
神戸アリーナプロジェクト
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民設民営のアリーナ創出プロジェクト。神戸ウォーターフロントに「GLION ARENA KOBE」が2025年4月に開業
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アリーナを基点とした賑わい創出・周遊性の向上による地域活性化に加え、プロバスケットボールチーム「神戸ストークス」によるスポーツを活用した新たな魅力づくり(まちづくり)を推進
神戸須磨シーワールド(須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業)
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当社を含む神戸須磨Parks+Resorts共同事業体が推進する公園再整備事業として、2024年6月全面開業
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2025年6月には「神戸ストークス」を招聘してイベントを開催するなど、地域内の施設の連携を進める試みもスタート
