芙蓉リースグループの価値創造プロセス
様々な領域の事業を通じて「環境」と「社会とひと」分野の社会課題を解決しつつ、持続的な利益成長を達成するのが、CSV(Creating Shared Value:企業価値と社会価値の同時実現)経営を重視する芙蓉リースグループの価値創造プロセスです。
マテリアリティ
CSV経営を通じた社会価値創造の要となる「環境」「社会とひと」の分野における重要な課題および「持続的な価値創造を支える組織・体制」「パートナーシップ」に関する重要課題を「マテリアリティ」として特定しています。
それぞれのマテリアリティにおいて非財務KPIを定め、中期経営計画最終年度(2026年度)における目標値を設定し、その進捗をモニタリングしながら各マテリアリティの実現を推進しています。
また、マテリアリティは取締役会や経営層、ステークホルダーからのフィードバックを基に適宜見直しを図っています。
マテリアリティの特定プロセス
-
STEP 1
重要課題の検討
-
中期経営計画策定にあたり、各事業領域において「2030年のありたい姿」を具体化し、そこからバックキャストして、社会価値創造のニーズが高くビジネス機会が得られる重要課題を抽出
-
STEP 2
各事業部門・経営層で議論
-
中期経営計画策定の議論※では、非財務課題を財務と等しく重要なものと位置付けたうえで、長期的な戦略も踏まえた非財務の各課題の適格性を議論
-
※2021年度を通じて実施、社外取締役も複数回にわたり議論に参加。
-
-
STEP 3
非財務KPIの設定
-
各重要課題の進捗をモニタリングするKPIについて、中期経営計画「Fuyo Shared Value 2026」に整合する形で適切な指標と目標を設定
-
STEP 4
取締役会で議論・承認
-
取締役会で議論を行い、社外取締役の意見も踏まえ、取締役会において承認
芙蓉リースグループのマテリアリティ
芙蓉リースグループが事業の遂行を通じて社会価値を創造し、CSVを実現する上での8つの重要課題(マテリアリティ)は以下の通りです。
-
1.脱炭素社会実現への貢献
-
2.循環型社会実現への貢献
-
3.事業者の経営課題への対応を通じ健康と福祉における安心を創出
-
4.役務・サービス提供を通じて新たな価値創造時間を創出
-
5.戦略的人材育成
-
6.ダイバーシティ&インクルージョン
-
7.健康経営、ワーク・ライフ・バランス
-
8.パートナーシップを通じた価値創造
各マテリアリティの目標と実績
環境
1. 脱炭素社会実現への貢献
非財務KPI | 2023年度実績 | 2026年度目標値 | 貢献するSDGsのゴール |
---|---|---|---|
CO₂の削減貢献量 |
33万t-CO₂/年※1 |
50万t-CO₂/年 |
![]() ![]() ![]() |
脱炭素推進に向けた資金投下額※2 |
1,513億円 |
5年間累計3,000億円 |
|
再エネ発電容量 |
705MW※1 |
1,000MW |
|
車両保有台数のEV・FCV比率(芙蓉オートリースにおける保有比率) |
1.0% |
30% |
|
脱炭素推進ファイナンスの取扱金額※3 |
135億円 |
5年間累計150億円 |
2. 循環型社会実現への貢献
非財務KPI | 2023年度実績 | 2026年度目標値 | 貢献するSDGsのゴール |
---|---|---|---|
返却物件のリユース・リサイクル率※4 |
100% |
100% |
![]() ![]() ![]() |
廃プラスチック(返却物件由来)のマテリアル/ケミカル リサイクル率※4 |
45.3% |
100% |
社会とひと
3. 健康と福祉における安心を創出
非財務KPI | 2023年度実績 | 2026年度目標値 | 貢献するSDGsのゴール |
---|---|---|---|
高齢者介護施設の新規提供室数 |
763室 |
5年間累計 1,330室 |
![]() ![]() ![]() |
医療・福祉マーケットの経営支援に関するファイナンス※5 |
229億円 |
560億円 |
4. 新たな価値創造時間を創出
非財務KPI | 2023年度実績 | 2026年度目標値 | 貢献するSDGsのゴール |
---|---|---|---|
お客様の業務量削減時間 |
+49万時間 |
2021年度対比+100万時間 |
![]() ![]() ![]() |
持続的な価値創造を支える組織・体制
5. 戦略的人材育成
非財務KPI | 2023年度実績 | 2026年度目標値 | 貢献するSDGsのゴール |
---|---|---|---|
人材育成関連費用(単体) |
249% |
2021年度対比300% |
![]() ![]() |
一人当たり費用※6 |
6. ダイバーシティ&インクルージョン
非財務KPI | 2023年度実績 | 2026年度目標値 | 貢献するSDGsのゴール |
---|---|---|---|
女性管理職比率(単体) |
32.2% |
35% |
![]() ![]() |
男性育児休暇取得率※7(単体) |
108.3% |
100% |
7. 健康経営、ワーク・ライフ・バランス
非財務KPI | 2023年度実績 | 2026年度目標値 | 貢献するSDGsのゴール |
---|---|---|---|
35歳以上人間ドック受診率(単体) |
100% |
100% |
![]() ![]() |
有給休暇取得率(単体) |
93.3% |
90% |
|
プラスフライデー取得率(単体) |
88.7% |
定量目標は設定せず |
|
エンゲージメント指標向上率※8(連結) |
3.47 |
定量目標は設定せず |
パートナーシップを通じた価値創造
8. パートナーシップを通じた価値創造
非財務KPI | 2023年度実績 | 2026年度目標値 | 貢献するSDGsのゴール |
---|---|---|---|
新たな社会価値創造に繫がる技術・サービスを有するベンチャー企業への投資 |
出資実績
|
定量目標は設定せず |
![]() |
-
※1当社はCO₂の削減貢献量および再エネ発電容量の算定の正確性について評価しており、その結果、算定規準(*)に基づいて正確に算定されていると判断しています。なお、当社は当該判断に役立てるため、CO₂の削減貢献量および再エネ発電容量について、第三者(EY新日本有限責任監査法人)に専門業務実務指針4400「合意された手続業務に関する実務指針」(日本公認会計士協会)に準拠した合意された手続(「当該手続」)の実施を依頼しておりますが、当該手続は第三者が当社と合意した手続を実施し、その結果を当社に報告するものであり、監査又はレビュー等の保証業務には該当しません。
(*)【CO₂の削減貢献量】脱炭素に資する設備やサービスの提供(再生可能エネルギー事業に対する出資やプロジェクトファイナンス等、お客様の所有する車両のEV・FCV化、ESCO事業)により削減できたと推計されるCO₂の量を算出するために当社が制定した計上ルール
【再エネ発電容量】再生可能エネルギー事業に対する出資およびプロジェクトファイナンス等を対象とし、持分比率・融資割合に応じた発電容量を算出するために当社が制定した計上ルール -
※2対象は、再エネ設備、省エネ設備、電動車(充電設備含む)、蓄電池、水素・アンモニア関連設備、CO₂分離・回収技術(CCUS、DAC)、サーキュラー関連設備、ZEB・グリーンビル、SAF、ベンチャー企業への投資等。
-
※3「芙蓉 ゼロカーボンシティ・サポートプログラム」「芙蓉 再エネ100宣言・サポートプログラム」「芙蓉サーキュラーエコノミーリース」が対象
-
※4FGLサーキュラー・ネットワーク/八王子テクニカルセンターに返却されたリース(レンタル)物件が対象
-
※5FPSメディカル(アクリーティブの診療・介護報酬債権等ファクタリング)および事業承継に係るファイナンス等の営業資産残高。
-
※6人材育成関連費用には、研修関連費用(研修の実施や外部講習に係る費用等)や自己啓発の奨励費用(カフェテリアプランや資格取得奨励金に係る費用等)に加えて、当期新たに設立された豊洲に所在する研修センターに関する全ての費用(家賃や器具・備品の償却費、新設に伴う工事・設置費用等)のうち当期に帰属する費用の概算値を含みます。人材育成関連費用を該当期間における平均社員数(カフェテリアプラン自己啓発ポイント付与対象者である基幹職、総合職、業務職、嘱託社員、契約社員が対象)で除して一人当たり人材育成関連費用を算出しています。
-
※7育休取得率は、当該年度の育休対象社員(年度内に子どもが生まれた人数)に対して、当該年度に育休を取得した社員数の割合で算出
-
※8従業員意識調査における「仕事の充実感」「社会への価値提供」「成長」等指標8項目の平均値を計測したものであり、主要会社のうち国内14社を対象とした調査結果