芙蓉リースグループの価値創造プロセス
様々な領域の事業を通じて「環境」と「社会とひと」分野の社会課題を解決しつつ、持続的な利益成長を達成するのが、CSV(Creating Shared Value:企業価値と社会価値の同時実現)経営を重視する芙蓉リースグループの価値創造プロセスです。このプロセスの下で2030年のありたい姿を目指すために、中期経営計画「Fuyo Shared Value2026」では当社グループが保有している複数の事業領域から選択した「成長ドライバー」への経営資源の集中投下、人材投資・DXといった「持続的な価値創造を支える組織・体制づくり」、「お客様とのパートナーシップの構築」に重点的に取り組んでいます。

マテリアリティ
価値創造プロセスの重要な要素である「環境」「社会とひと」「持続的な価値創造を支える組織・体制」「パートナーシップを通じた価値創造」に関する重要課題を「マテリアリティ」として特定しています。
各マテリアリティにおいて非財務KPIと中計最終年度の2026年度における目標値を設定し、その進捗をモニタリングしています。社会課題の解決と経済価値の同時実現による、持続可能な社会づくりと当社グループの持続的成長に向けて、マテリアリティへの取り組みを推進していきます。
マテリアリティの特定プロセス
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STEP 1
2030年に目指す姿の特定
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CSVの考え方を軸に、10年後の世界を見据えて、各ドメインがそれぞれのビジネス領域の2030年にありたい姿を議論し特定。
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STEP 2
重要課題(マテリアリティ)の検討
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2030年に目指す姿からバックキャスティングし、社会価値創造のニーズが高く、そのニーズに対応することで当社グループがビジネス機会を得られる領域はどこかという観点で、中期経営計画Fuyo Shared Value 2026で取り組むべき重要課題を特定。
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STEP 3
各ドメイン・経営層で議論
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中期経営計画策定の議論※では、非財務課題を財務と等しく重要なものと位置付けたうえで、長期的な戦略も踏まえた非財務の各課題の適格性を議論。
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※2021年度を通じて重層的に実施、社外取締役も複数回にわたり議論に参加。
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STEP 4
非財務KPIの決定
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各重要課題の進捗をモニタリングするKPIについて、中期経営計画に整合する形で適切な指標と目標を設定。
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STEP 5
取締役会で議論・承認
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取締役会で議論を行い、社外取締役の意見も踏まえながら最終化、取締役会において承認。
芙蓉リースグループのマテリアリティ
芙蓉リースグループが事業の遂行を通じて社会価値を創造し、CSVを実現する上での8つの重要課題(マテリアリティ)は以下の通りです。
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1.脱炭素社会実現への貢献
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2.循環型社会実現への貢献
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3.健康と福祉における安心を創出
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4.新たな価値創造時間を創出
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5.戦略的人材育成
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6.ダイバーシティ&インクルージョン
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7.健康経営、ワーク・ライフ・バランス
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8.パートナーシップを通じた価値創造
各マテリアリティの目標と実績(事業を通じた社会価値の創造)
環境
1. 脱炭素社会実現への貢献
非財務KPI | 2022年度実績 | 2026年度目標値 | 関連する事業とSDGs |
---|---|---|---|
CO₂の削減貢献量 |
22万t-CO₂/年 |
50万t-CO₂/年 |
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脱炭素推進に向けた資金投下額※1 |
564億円 |
5年間累計3,000億円 |
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再エネ発電容量※2 |
515MW |
1,000MW |
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車両保有台数のEV・FCV比率(芙蓉オートリースにおける保有比率) |
0.7% |
30% |
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脱炭素推進ファイナンスの取扱金額※3 |
53億円 |
5年間累計120億円 |
2. 循環型社会実現への貢献
非財務KPI | 2022年度実績 | 2026年度目標値 | 関連する事業とSDGs |
---|---|---|---|
返却物件のリユース・リサイクル率※4 |
100% |
100% |
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廃プラスチック(返却物件由来)のマテリアル/ケミカル リサイクル率※4 |
24.7% |
100% |
社会とひと
3. 健康と福祉における安心を創出
非財務KPI | 2022年度実績 | 2026年度目標値 | 関連する事業とSDGs |
---|---|---|---|
高齢者介護施設の新規提供室数 |
553室 |
5年間累計 1,330室 |
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医療・福祉マーケットの経営支援に関するファイナンス※5 |
217億円 |
560億円 |
4. 新たな価値創造時間を創出
非財務KPI | 2022年度実績 | 2026年度目標値 | 関連する事業とSDGs |
---|---|---|---|
お客様の業務量削減時間 |
+18万時間 |
2021年度対比+100万時間 |
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持続的な価値創造を支える組織・体制
5. 戦略的人材育成
非財務KPI | 2022年度実績 | 2026年度目標値 | 関連する事業とSDGs |
---|---|---|---|
人材育成関連費用(単体) |
188% |
2021年度対比300% |
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6. ダイバーシティ&インクルージョン
非財務KPI | 2022年度実績 | 2026年度目標値 | 関連する事業とSDGs |
---|---|---|---|
女性管理職比率(単体) |
30.9% |
35% |
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男性育児休暇取得率※6(単体) |
100% |
100% |
7. 健康経営、ワーク・ライフ・バランス
非財務KPI | 2022年度実績 | 2026年度目標値 | 関連する事業とSDGs |
---|---|---|---|
35歳以上人間ドック受診率(単体) |
100% |
100% |
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有給休暇取得率(単体) |
93.5% |
90% |
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プラスフライデー取得率(単体) |
89% |
定量目標は設定せず |
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エンゲージメント指標向上率※7(連結) |
3.48 |
定量目標は設定せず |
パートナーシップを通じた価値創造
8. パートナーシップを通じた価値創造
非財務KPI | 2022年度実績 | 2026年度目標値 | 関連する事業とSDGs |
---|---|---|---|
新たな社会価値創造に繫がる技術・サービスを有するベンチャー企業への投資 |
出資実績
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定量目標は設定せず |
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※1対象は、再エネ設備、省エネ設備、電動車(充電設備含む)、蓄電池、水素・アンモニア関連設備、CO₂分離・回収技術(CCUS、DAC)、サーキュラー関連設備、ZEB・グリーンビル、SAF、ベンチャー企業への投資等。
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※2再生可能エネルギー発電事業に対する出資およびプロジェクトファイナンス等が対象(発電容量は持分比率・シェアに応じて算出)
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※3「芙蓉 ゼロカーボンシティ・サポートプログラム」「芙蓉 再エネ100宣言・サポートプログラム」が対象
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※4(株)FGLサーキュラー・ネットワーク/八王子テクニカルセンターに返却されたリース(レンタル)物件が対象
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※5FPSメディカル(アクリーティブの診療・介護報酬債権等ファクタリング)および事業承継に係るファイナンスの営業資産残高。
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※6育休取得率は、当該年度の育休対象社員(年度内に子どもが生まれた人数)に対して、当該年度に育休を取得した社員数の割合で算出
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※7従業員意識調査において、芙蓉リースグループの定義するエンゲージメント(社員一人ひとりが、会社の成長と自身の成長を結び付け、お互いが成長をすることに対して貢献する関係)を表す8設問(5段階評価)を抽出し平均値を計測。