コミュニティ貢献活動

芙蓉リースグループは、地域社会との深い関わりを認識し、地域社会の発展に貢献する「良き企業市民」としての役割を果たしながら、ともに発展し続けていきたいと考えています。当社グループは社会貢献方針を定め、当社グループのノウハウや商品・サービスをできるだけ活かしながら、「環境」「地域社会」「学術・研究」「災害被災地支援」を主な対象分野として社会貢献活動に取り組んでいます。

環境・地域社会への貢献

アクア・アートによる環境活動と学生支援

グループ会社のアクア・アートでは熱帯魚や水草を用いてレイアウトした観賞用のインテリア水槽(アクアリウム)『AQUA ART』をレンタルにて提供しています。水槽の中に自然の生態系を再現することで水の浄化を促し、水の使用量を最小限に抑えています。また、環境や生態系への影響を極小化するために魚や水草は養殖場を通じて調達しているほか、2020年には社内に「SDGs関連プロジェクト」を立ち上げ、自社での魚の繁殖およびメンテナンスで持ち帰った水草の再利用栽培を行い、魚と水草の一定量を賄う体制を整えています。熱帯魚「プラティ」に加え、絶滅危惧種に指定されている日本固有の淡水魚「ニッポンバラタナゴ」の繁殖にも成功しました。この取り組みとアクアリウムが、読売SDGs新聞「くらしにSDGs特別号」(21年7月創刊)で、「水槽で学ぶ生態系」として紹介されました。

アクア・アートでは「『AQUA ART』が、そこで働きそこに暮らす人の、働きかた・暮らしかたをより良いものにする」という思いを込めて、商品・サービスを提供、母子生活支援施設への無償提供も行っています。提供先では定期的に「出前授業」を開催し、子供たちに環境や生態系について学ぶ機会も提供しています。2022年は「流山おおたかの森S・C」「玉川高島屋S・C」で夏の水族館イベントを開催し、「おさかな図鑑」を完成させるスタンプラリーや学びをテーマとした「お魚豆知識」パネル掲出等、生き物を見て知る楽しさを伝えました。アクアリウムの魅力のみならず、魚たちの住む環境を考えるきっかけを提供しています。

また、芙蓉リースとアクア・アートでは、株式会社東京ドームホテルと共催で「AQUA ARTデザインコンテスト」を毎年開催しています。東京都立工芸高等学校、東京デザイナー学院で美術やデザインを専攻する生徒、並びにTCA東京ECO動物海洋専門学校でアクアリストを目指す学生が水槽の空間デザイン・デコレーション制作を行い、それらの作品を東京ドームホテルのエントランスやロビーに展示しています。展示期間中は、ホテルを訪れる方々の投票によるコンテストが行われます。

ニッポンバラタナゴの産卵の様子

「出前授業」で積極的に参加をしてくれる
子どもたち(2022年度)

「FITチャリティ・ラン」への参加

芙蓉リースグループでは、「FITチャリティ・ラン(Financial Industry in Tokyo For Charity Run)」に2009年から継続的に参加しています。

「FITチャリティ・ラン」は、東京の金融サービス企業が集まって募金活動を行い、地域に根ざした活動をしている非営利団体を支援することを目的としたチャリティ・イベントです。

18回目の開催となった「FITチャリティ・ラン2022」は国立競技場にて開催され、当社グループからは28名の社員がエントリーし、ラン・ウォークそれぞれの活動に取り組みました。

地域の皆様を「福岡PayPayドーム」にご招待

芙蓉リースでは、「福岡PayPayドーム」のメセナシートを購入し、地域の福祉施設の皆様やスポーツ青少年をご招待する活動を、2012年度から実施しています。

購入しているメセナシートは、一塁内野側の年間指定20席で、福岡ソフトバンクホークスの公式試合を全日程観覧できます。

すでにお越しいただいた方々には、たいへんご好評をいただいており、今後も、地域の皆様といっそうの親交を図るために、この観覧席を役立てていく考えです。

福岡PayPayドーム

メセナシート

働く意義を伝えるインターンシップを実施し、次代を担う学生に職業体験の機会を提供

芙蓉リースでは、次代を担う大学生や大学院生に働く意義を伝えることを目的に、リースビジネスへの理解を深め、実際の仕事の一部を体感できるインターンシップを開催しています。

13回目となる2022年度は9~2月に計17日程開催し、389名の学生が参加しました。リースの基本などに関する講義と、契約書類の作成やリースをテーマとしたグループワークを実施したほか、社員を交えた懇談会を開催し、仕事のやりがい、学生と社会人との違いなどについて意見交換を行いました。

参加学生からは、「リース事業への理解に加え、働くとはどのようなことなのかを考えるきっかけとなった」「グループワークでは、一人では考えつかない意見を聞くことができた。また、人事からのアドバイスもあり濃い時間だった」といった感想が寄せられました。同様のインターンシップは、2023年度も開催を予定しています。

インターンシップグループワークの様子

学術・研究への貢献

芙蓉リースは2017年10月、国立大学法人東京工業大学並びに株式会社みらい創造機構と共同で日本初の産学連携「GAPファンド」を設立しました。

一般的に大学における研究成果を事業化・商業化するためには、追加試験や試作品製作、顧客ヒアリング等の研究費以外の追加費用が必要となりますが、大学が拠出する研究費や補助金は学術目的に使途が限定されることから、基礎研究と事業化との間には資金面でのGAP(空白)が存在します。GAPファンドは、これらの資金的な空白を埋め、研究成果の事業化をサポートするファンドです。芙蓉リースは同ファンドに継続的に資金を提供するとともに、対象プロジェクトの選定にも参加し、先端技術の事業化・商業化を支援しています。これまでの採択件数は17件にのぼり、内2件はスタートアップ創業に至っています。
2023年7月からは枠組みを新たに「芙蓉・みらいGAPファンド」の運営を開始しており、今後も先端技術の事業化・商業化を支援してまいります。

GAPファンド(事業化に向けた"GAP"を埋めるための資金ファンド)

研究室/研究者→研究成果→(GAP)採択件数17件→事業化(技術を活用した商品・サービス開発)

文化・芸術への貢献

2021年6月には学校法人女子美術大学と共同で、芸術家を目指す学生を支援するために「芙蓉・女子美 Venusファンド」を設立しました。

美術大学の学生が芸術家・デザイナー・クリエイター等として社会に出ることを目指すにあたっては、作品をより多くの人に知ってもらう機会が必要となります。芙蓉リースは同ファンドへの10年間の継続的な資金提供を通じて女子美術大学の学生の作品を買い上げるとともに、自社のお客様をはじめとする多くの企業とのリレーションを活かし、作品を展示する多くの「場の提供」に取り組みます。これまで個人の保管や学内展示に留まっていた作品を広く世に発信することで、学生の皆様が将来の夢に近づくことを支援していきます。

2022年度から作品の展示活動を行うに当たり、学内に基金運営委員会を設置しました。2023年3月にはグループ本社が入居する住友不動産麹町ガーデンタワーにてファンド初の作品展示を開始しており、今後は、趣旨に賛同いただいたお客様から提供されたスペース等で順次展示を拡大していく予定です。

同ファンドの推進を通じて芸術家を目指す学生を積極的に支援するとともに、新たなアートを社会へ還元することにより、日本の芸術文化の振興に寄与、貢献することを目指します。

芙蓉・女子美 Venusファンド

[芙蓉総合リース株式会社]→企業への打診やファンド運営資金の拠出 [女子美術大学(作品の監修・選定) 芙蓉・女子美 Venusファンド]→学生の作品を買い上げ [学生]→企業に作品の提供 [企業]→学生の作品に対し、展示場所の提供